マロとツツの鬼話(おに ばなし)

1. はしの　したの　なぞおに 2. ものまねじょうずの　みずおに

- はしの　したの　なぞおに

あそこに　むらが　みえるよ。　

まろは　つつは　げんきに　はしを　わたって　いきました。

ところが、そのとき　はしの　したに　すんでいる　なぞおにが　ぴょんと

とびあがって　きました。

「ちょっと、まて！」

「おれさまの　なぞなぞに　こたえられれば　そのまま　とおすが、

こたえられなければ　もっている　ものを　さしだせ。　うははは」

「じゃあ、この　かわの　みずは　どれくらいの　りょう　あるでしょうか？」

なぞおにが　なぞなぞを　だしました。

しかし、まろと　つつは　なぞなぞの　こたえが　わかりませんでした。

なぞおには　まろの　うんどうぐつと　つつの　はねを　うばってしまいました。

まろとつつは　ちからなく　むらへ　かえって　きました。

「ぼうや、どうしたんだい？」むらに　すむ　おじいさんが　たずねました。

まろは　おじいさんに　はしで　であった　なぞおにの　はなしを　しました。

すると　おじいさんは　まろに　そばこ　こんにゃくを　くれました。

「このそばこ　こんにゃくを　もって　おにの　もとへ　いきなさい。　そして（ひそひそ）・・」

- ものまねじょうずの　みずおに

いたい　いたい～～

ふむにゃ・・　ふむにゃ・・

まろは　われに　かえって　まわりを　みまわしました。

「ここは　どこだろう？」

「ああ、こわいよ。」

まろは　こわくなり　さけびました。

「こわいよ。いえに　かえりたいよ。」

すると　だれかが　まねして　いいました。

「こわいよ。いえに　かえりたいよ。」

「おうむ、まねするな！」まろは　おうむに　いいました。

「ぼくじゃ　ないよ。」

そのとき、　また　こえが　きこえました。

「おうむ、まねするな！。」

まろは　こえの　するほうを　みました。